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選挙と民主主義
―― 選挙年と有権者の選択

フランシス・フクヤマ スタンフォード大学 シニアフェロー

The Year of Elections Has Been Good for Democracy: But the Biggest Test Will Come in America

Francis Fukuyama スタンフォード大学 民主主義・開発・法の支配センター シニアフェロー。同大学フリーマン・スポグリ国際研究所、フォード・ドーシー修士課程担当ディレクター。

2024年10月号掲載論文

選挙が提供するのは、政策上の失敗に対する指導者の責任を問い、成功したとみなされる指導者に報いる機会だ。選挙が危険になるのは、単に疑わしい政策を押し付けようとするだけでなく、自由で民主的な基本制度を弱めることを望み、実際に弱体化させる指導者が台頭したときだ。民主主義が衰退していると考えるリベラル派の多くは、この流れを覆すために何かできることはないかと問いかけている。実際には、この問いへの答えは単純で退屈なものだ。仲間とともに投票にいくか、あるいは、もっと積極的に行動したいのなら、民主的な政治家が選挙で勝利できるように、立場を共有する人々を動員するために活動することだ。「選挙の年」の結果からくみ取るべき教訓は、ポピュリストや権威主義的政治家の台頭は必然ではないということだ。

  • 民主派のいらだち
  • 選挙で何が変わったか
  • ポピュリスト的救済策は拒絶された
  • 厄介な変化
  • 民主的抵抗

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